カーペットクリーニング
ホテルのカーペット掃除に必要な道具や方法は?
ホテルのカーペット、しっかり清掃していますか?
ホテルに敷いているカーペット掃除は、お客様が気持ちよく利用できるようにするために、念入りに行わなければいけません。
ホテルの美観を保ち、イメージアップさせるためには、お客様からの評価があってこそ生まれるものであり、カーペットを綺麗にしておくことは必要不可欠です。
ホテルに敷くカーペットは半永久的に使えるものが多いですが、適切な方法で清掃をしなければ、寿命は短くなるばかりです。
カーペットの色合いやデザインを、ホテルの雰囲気に合わせて選ぶとなると、かなり値段も効果になるはずです。
今回は、カーペットを長期間使用できるように、ホテルのカーペット掃除に必要な道具や方法を説明していきます。
目次
ホテルのカーペットは結構汚れている
ホテルのカーペットは日常の簡単な掃除だけでは、完全に汚れを取ることはできません。
多くの来館者が歩行したり、ドアが開くたびに、砂やほこりが館内に入り込んだりと、汚れる原因がどこにいてもできるためです。
また、ホテル全体のカーペットを徹底的に掃除しようとすると、かなり時間と手間がかかってしまい、スタッフの負担になってしまいますので、年に2、3回ほど、汚れが目立った時に清掃に入るというのがほとんどではないでしょうか。
また、カーペットの汚れの中には目には見えないですが、かなり毛の奥に汚れが隠れて蓄積されている場合もあります。
外からの訪問者によって泥や砂も
外からやってくる来館者は少なからず、汚れを運んできてしまいます。
靴の下に付いている泥や砂は館内を汚くしてしまう原因にもなります。
泥や砂などの汚れが長時間放置してしまうと、カーペットの毛の奥に入り込んでしまい、汚れを落とすのが難しくなります。
ばい菌やバクテリアも
汚れが目立たないと思い込み、長期間掃除を放っておくと、カーペットに異変が生じます。
また、カーペット洗浄をした時に、大量の水が乾ききらず残ってしまうと、雑菌が繁殖してしまいますが、これは人体に悪影響を与えることがあります。
こうなってしまうと、自分で新しい状態になるまで綺麗にするのはかなり難しくなってしまいます。
毎日掃除機で表面の掃除をしていたとしても、毛の奥にあるばい菌やバクテリアは、喘息やアレルギーの原因になり、快適に過ごすことも出来なくなりますので、注意が必要です。
ほこりや髪の毛
ほこりや髪の毛も同様に、表面だけを見ていれば、中々気づきにくいですが、毛の奥にぎっしりと挟まっていることがあります。
人が歩く頻度が多い場所では、カーペットの毛が押しつぶされ、更に毛の奥に絡まってしまいます。
中々存在に気づきにくく、ほこりや髪の毛は、大きくまとまって出てくることが多いです。
ホテルのカーペットクリーニングの種類
ホテルのカーペットは長持ちさせて清潔に使用したいはずですが、そのためには専門業者によるメンテナンスを受けることをおすすめします。
また、汚れの種類によって洗浄の仕方を変える必要があります。
業者は汚れを分析して、適切なクリーニング方法で掃除をしてくれますので、新品に近い色や起毛を取り戻してくれます。
もう手遅れだと感じたり、効果があるかどうか期待できないと思っていたりする方は、まだ諦めるのは早いです。ここでは、ホテルのカーペットクリーニングの洗浄方法を3つに分けて説明していきます。
高圧スチームによる掃除・洗浄
高圧スチーム洗浄とは、洗浄剤と高温な水蒸気を汚れの箇所にあてることで、汚れを分解させる方法です。
また、高温のスチームと高圧のバキュームにより、かなり高速で乾燥させるので、乾燥不足が原因で起きる再染色の可能性が低いです。
これにより、カーペットを美しい状態に戻すことが出来ます。
セミドライクリーニングによる洗浄
セミドライクリーニングでは、最小限の水分を用いて洗浄する方法です。
カーペットの素材が大量の水気を付けると縮んでしまったり、吸収率が高かったりするものには、この方法で洗浄します。
カーペット洗浄剤を汚れの箇所にまいたあと、パッドを置き、汚れを吸着させます。毛の中部から上を綺麗にする時に有効です。
シャンピング・ウェット方式による洗浄
シャンピング・ウェット方式では、洗浄剤を出しながら、多くの水を使用して洗浄する方法です。
また、カーペットの素材が水に濡れても縮むことのないもので、特に汚れが多い時に使用します。
毛の奥にある汚れまで洗浄効果がありますが、カーペットが乾燥するまでに最低でも3時間ほどかかってしまいますので、ウェット方式で洗浄する際は、時間帯には気を付けましょう。
ホテルの清掃で気を付けたいポイント
ホテルは誰がどこで汚れをつけてしまっているのかわからないですが、くまなく見まわして汚れを除去することが必要です。
シミになることや、ほこりやダニ、カビが溜まってしまい、そこにいる人の健康を損なう可能性もあります。
特にカーペットの裏は、空気の流れが悪く、ジトっと重い空気が溜まりカビが出来やすい場所です。
ここではホテルの清掃を行う時に、気を付けて掃除に取り組みたい重要ポイントを説明していきます。
汚れだけではなく消臭も
カーペットは、見た目だけではなく、悪臭を発生させてしまうものでもあります。
特に夏に見られますが、人の汗を養分にして繁殖する雑菌が原因で、臭いがたてこもってしまう部屋に悪臭が漂います。人の汗が原因になることもありますが、人が外から持ってきたほこりやダニなども原因になることがあります。
この対策には、雑菌が繁殖しやすい多湿な環境から、一度離して乾しておくことが必要です。天日干しが可能であれば行いましょう。
見た目だけではなく除菌も
カーペットを清潔に保つためには、除菌をしておくことも必要です。
カビは繁殖力が高く、ほこりや皮脂汚れや人の汗をエサにして、広がっていきます。カビが酷くなり、黒い大きなシミになってしまうと、もう手遅れに近い状態になってしまいます。
そうならないために必要なのは、雑巾にアルコールを含ませて、カビ汚れを日々ふき取っておくことです。
ホテルの美観を保つことは重要
それでは、細かい掃除をしてホテルの美観を保つことにはどんなメリットがあるでしょうか。
館内のカーペットをピカピカに仕上げて、お客様を迎え入れることの効果を説明していきます。
リピーターの創出
お客様は様々な理由があり、ホテルを宿泊として利用していますが、ホテルの美観は評価項目の一つに入ります。
館内が明るく綺麗に、清潔な状態にあれば、お客様からの印象は大きく変わるでしょう。
お客様が部屋までの道のりで、汚れている箇所を何個か見つけてしまうと、少し不信感を抱いてしまいませんか。
特にカーペットはお客様の目に必ずつくものですし、お客様も注意して見ている所ではないでしょうか。美観を保つことには、お客様を満足させるとともに、また再度来館させ、常連となってもらえることに繋がります。
ホテルのイメージを上げておくことは非常に重要です。
クリーンな環境を保つ
ホテルの美観を保つことは、クリーンな環境を作り上げることにほかなりません。
ホテルのカーペットの掃除を怠り、多少の汚れがあったとしても、見逃していれば、ハウスダストやダニの発生の原因になります。
そうすると、従業員はもちろんのこと、お客様にとっても非常に不快な環境になってしまいます。カーペットは館内の中で一番汚れが溜まっている所といっても過言ではないので、私たちが快適に過ごせるようにするためにも、清潔感ある空間を作り上げましょう。
まとめ
カーペットの日頃の清掃の重要性と効果を説明してきました。
ホテルのカーペットは必ず汚れが付いているために、日々の清掃の質が重要になってきます。カーペットを大切に扱わなければ、本来長持ちするものも、すぐに傷んでしまいかねません。清掃の際は上記の点を意識して、行っていきましょう。