マンションの定期清掃の相場は？

アパートマンション経営をされている方は、今掛かっているコストは適正なのか？という部分に注目されたことはあるでしょうか。
コストが大きくなると、その分利益が少なくなり、マンション経営に投資した分の回収が遅くなる原因となります。
マンションの定期清掃においても、その費用が一般的に正しい費用なのか知ることも必要と言えるでしょう。
ここでは、マンションの定期清掃について、費用の相場をご紹介していきます。

目次

1. 費用はどうやって決まるの？
2. 定期清掃の相場について
3. 相場よりも低い定期清掃は安心？
4. 相場よりも高い定期清掃は何が違う？
5. 定期清掃業者を見極めるポイント
6. 費用を抑えるポイント
7. 業者に依頼する際の5W2H
8. まとめ

費用はどうやって決まるの？

マンションの定期清掃だけではなく、清掃に関する費用はどのように決まるのでしょうか。

清掃範囲の広さ

マンションの清掃の費用は、清掃する範囲によって決まります。
清掃する範囲が広ければ広いほど費用は高くなるのが一般的ですが、広さに関係なく時間によって費用を決定しているところもあります。
清掃する個所や範囲の広さによって清掃に関する費用が異なるため、一般的には見積もりをもらうような形となります。

人件費

定期清掃は人によって行われるため、定期清掃を提供している企業が抱えるコストの大半は「人件費」です。
そのため、人件費によって費用が変わります。
人件費を安くしている企業が安価でサービス提供しているかというとそうではなく、人件費を抜かした企業側の利益を多く取っているか、少なく取っているかも費用に影響し、人件費は安いのに高い費用でサービス提供している企業は利益重視の清掃会社と言えるでしょう。

定期清掃の相場について

一般的に、マンションの定期清掃の相場は、数千円から3万円程度となります。
これだけの幅があるため、費用感が難しい部分がありますが、回数や広さによって異なるため、一概には言えないのが実情です。
ただし、回数が多いのに数千円しか掛からないような低すぎる会社や、数回しか行わないのに数万円掛かるなどの会社は相場とはかけ離れた費用感になるでしょう。

相場よりも低い定期清掃は安心？

次に、定期清掃の見積もりが相場よりも低い場合には、安心してその企業に任せることができるのでしょうか。

「安い＝生産性高い」パターン

費用が安い場合には、2パターンの考え方があり、一つに「安い＝生産性高い」があります。
この場合、安い理由として、企業の生産性が高い、つまり作業効率が良いなどの企業側の努力によって安くなっているケースです。

「安い＝品質悪い」パターン

次に、「安い＝品質悪い」というパターンがありますが、こちらは、安かろう悪かろうという考えで、人件費を削って従業員の満足度が低い会社や、手抜き作業により安いというものです。
このような場合には頼まない方が良いでしょう。

相場よりも高い定期清掃は何が違う？

一方で、相場よりも高い費用が掛かる定期清掃はどのような違いあるのでしょうか。

「高い＝品質高い」パターン

一つは、「高い＝品質高い」というパターンで、一般的にはこちらになるでしょう。
清掃の品質が良く、汚れを残さずにキレイにしてくれる質の高い清掃は費用が高くてもサービスと価格が合っていると言えるでしょう。

「高い＝利益重視」パターン

次に、「高い＝利益重視」というパターンですが、これは企業側の利益を優先したもので、粗悪な企業と言えるでしょう。
サービス品質が悪いにもかかわらず、高い費用の請求をしてくる企業は、利益を重視している企業となり、相場よりも高い費用で質の悪いサービスとなります。

定期清掃業者を見極めるポイント

定期清掃をプロの清掃業者に依頼する際に、どのような企業に依頼するべきか、ポイントを見ていきましょう。

スタッフの教育

スタッフの教育がしっかりできているかどうかを見ることも、清掃業者を見極めるポイントとなります。
挨拶がしっかりできているか、清掃が雑ではないかなど、スタッフの動きによってしっかりした企業かを判断することができます。

清掃内容の提示

清掃内容を事前に提示してくれるかどうかも、優良企業であるかどうかを見極めるポイントになります。
逆に、清掃内容を事前に提示してくれない企業は、不親切な業者であり、どこをどのように清掃するかもわからずに依頼することになります。

見積もり詳細

見積もりの詳細を出してくれる企業は優良企業と言えるでしょう。
詳細が無く、一式というような形で見積もりの詳細情報がわからない場合には、どのような部分に費用が掛かっているのかわからないため、不親切な企業と言えるでしょう。
ただし、清掃内容が明確になっている場合は見積もりに詳細が無くても問題ないでしょう。

費用を抑えるポイント

次に、定期清掃の費用を抑えるポイントを見ていきましょう。

単価を下げて品質を高く（回数を多くする）

定期清掃の費用を下げるというよりも、単価を下げる方法としては、回数を多くすることです。
一回当たりの単価を低くすることで、マンションをきれいにしつつ、単価を抑えることができます。
一般的には回数を多くすることで割引などをしてくれることが多くなっています。

半日よりも1日にする

半日ずつの清掃よりも、同じ時間であれば1日で終わらせてしまった方がコストを抑えることができます。
交通費の問題や移動時間の問題を考えると、半日で数回に分けるよりも1日単位で清掃活動を実施してもらった方が一般的には費用を抑えることができます。

近い清掃業者を選定する

清掃業者を選定するポイントに、「距離」があります。
遠い業者に依頼すると交通費や移動時間に掛かる人件費がコストとして掛かるため、依頼する側にとっても、依頼される側にとっても、距離は近いほうが良いでしょう。

業者に依頼する際の5W2H

最後に、業者に定期清掃をスムーズに依頼するポイントを見ていきましょう。

Why（なぜ頼むことにするのか）

今回、なぜ定期清掃を依頼することになったのか、どのような課題があったのかを知らせることで、その課題を解決するための意識をして清掃活動に取り組んでもらえるでしょう。

What（どのように）

どのように清掃活動をしてほしいのか、方法や汚れの内容などを伝えることで、清掃業者も理解しやすいでしょう。

When（どれくらいの期間で）

時間や期間など、具体的に相談し、決定すると良いでしょう。
「こんなに掛かると思っていなかった」などのコミュニケーションミスを軽減できるでしょう。

Who（どんなスタッフに）

例えば、女性が多いマンションなどでは、女性のスタッフに清掃をお願いしたいなどの要望がある場合、しっかり伝えておくことが必要です。

Where（どの場所を）

具体的にどの場所を定期清掃するのかを伝えておくことで、「ここもやってもらえると思っていた」ということを防ぐことができます。

How（どれくらいの量）

どれくらいの量、つまり週に何回やってもらうか、月に何回やってもらうか、時間やスタッフの数など、量的なものもそれぞれ確認しておくと良いでしょう。

How much（いくらで）

そして、いくら掛かるのかを明確にしておきましょう。
一回当たりの金額なのか、月単位の金額なのか、税込みなのか税別なのか、割引対象にはならないのかなどをしっかり確認しておくことが必要です。

まとめ

ここまで、マンションの定期清掃において、掛かる費用の相場や、業者に依頼する際のポイントなどをご紹介してきました。
マンションの定期清掃はランニングコストとしてマンション経営者にかかる費用です。
少しでも抑えたいところですが、安ければ良いということではありませんので注意して選定しましょう。