窓・高所窓ガラス清掃
高所の窓ガラス清掃に必要な資格やできる作業とは?
窓ガラスの清掃には資格が必要?
窓掃除をしていて絶対に手の届かない部分があり、汚れを綺麗にできなかった事があると思います。
例えば、2階以上に住んでいる時や、ベランダなどがなく足場を作ることができずに作業を進める場合、多くの人は窓全体の掃除を完璧にすることは難しいでしょう。
窓の内側だけを念入りに掃除をして満足してしまい、外側まで頭が回らず、掃除を怠ってしまう人は少なくありません。
しかし、そうした掃除が困難な箇所を掃除できるようになる資格が存在するのはご存知でしょうか。
街中で、屋上から垂れ下がったロープにつかまり、窓の掃除をしている人を見たことがあるかもしれませんが、それは有資格者が作業に当たっています。
そのような高所での危険な作業を可能にする、資格の詳細を詳しくご紹介していきます。
目次
- 窓ガラス清掃に資格が必要な理由
- 高所の窓ガラス清掃を業者に依頼すべき理由
- 窓ガラス清掃をするメリット
- 高所の窓ガラス清掃をするために必要な資格とは
- 資格を取得すると、どのような作業ができるようになるのか。
- まとめ
窓ガラス清掃に資格が必要な理由
窓ガラスや外壁清掃作業をする際には、常に危険が伴ってきますが、実は高所から転落して死亡するケースは多いようです。
不注意による事故も多く、作業中に「前のめり」になって作業をすることや、万一のための安全帯を使用せずに作業をして、転落することが多いようで、転落死亡者の多くは、勤続年数10年以上のベテランの方のようです。
業務の慣れからくる、ふとした油断や余裕が、作業にミスを生じさせてしまう原因になってしまっており、現代では、安全面を確保するための法律が制定され、資格を持つ者のみが従事できるようになっています。
こうして高所での危険な作業では、自分の命を守るためにも、また歩行者を巻き込まないようにするためにも、安全面を十分に考慮した知識が求められるようになっています。
高所の窓ガラス清掃を業者に依頼すべき理由
高所の窓ガラス清掃を自分たちで行わずに有資格者に依頼するべき理由を見ていきましょう。
高所にある窓のため、一般人には掃除が難しい
高所の窓には、手が届かないため掃除を諦める人もいると思いますが、それらを解決してくれる便利グッズも存在します。
しかし、このような便利グッズでも自分の思うように力が入りきらなかったり、洗浄剤がまんべんなく広がらなかったりして、効果的な掃除をするのが難しく感じた人も少なくないでしょう。
さらに、高所で足元がふらつくような不安定な場所で掃除を強いられてしまうと、危険が伴ってきます。
無理に自分で掃除をしようとして、掃除の際に無理に力を入れて磨いてしまい、窓ガラスがダメージを受けてしまうこともあるため、一般人には掃除は難しいのが高所の窓ガラスです。
長期間汚れを放置していて、美観が損なわれている。
長期間、窓の掃除を怠っていると、窓の外側は知らず知らずのうちに汚れが蓄積されてしまい、窓は砂や泥、車の排気ガスにより、汚れが付着しやすく、この汚れにより、建物の美観が損なわれてしまいます。
一度汚れを放置してしまうと、汚くなっても汚れが「景色」になり、気にしなくなってしまいます。
そのため、汚れを放置し続け、掃除することをおろそかにして、結果的に汚れによって窓が傷つき、窓の寿命が短くしてしまうことになります。
窓ガラス清掃をするメリット
窓ガラスを清掃するメリットにはどのようなものがあるのか、見ていきましょう。
窓の汚れを除去できる
当たり前ですが、窓ガラス清掃をするメリットとして、窓ガラスを掃除掃除することにより、窓ガラスのほこりや雨だれがすっきりと綺麗になります。
また、定期的に清掃をすることによって、雨水や洗浄剤が原因で生じてしまうウロコは落としにくい頑固な汚れも、頑固な汚れになる前に綺麗に除去することできたり、汚れが悪化させることがないため、ガラス割れや傷がつく原因にもなる「強くこする」という行為が必要なくなったりします。
快適なオフィスにできる
また、窓ガラス清掃をするメリットとして、その他にも快適な空間で気持ちよく生活ができるということが挙げられます。
その理由としては、窓ガラスの汚れを定期的に清掃することによって、窓から差し込む日差しを半減させることなく太陽の光を沢山オフィスに入れることができることや、窓ガラスが汚れたり傷ついたりすることなく、外観をキレイに見せることができるからです
オフィスの環境を良くすることは、働く従業員の方の離職率を低下させたり、モチベーションアップをさせたりするためにも必要なことです。
まずは、できることから環境整備をしてみると良いでしょう。
高所の窓ガラス清掃をするために必要な資格とは
高所での作業をする際に必要になるのは、「ロープ高所作業特別教育」という資格です。
この資格が必要となるのは、地面からの高さが2m以上かつ、足場や作業床を設けることが困難な場所で身体を維持しながら行う作業です。
この資格取得に必要となる受講料は、8,200円となっており、仕事に就くための資格としては比較的安価に設定されていますし、受験会場での受験が厳しい場合は、出張による試験も実施しているため受験しやすい資格と言えるでしょう。
この資格取得のために行うことは、まず学科を4時間受講することと、あとは別日に実技を3時間することで資格がもらえます。
足場が不安定な状態であり、ロープにぶら下がりながら高所での作業をする場合には、いくつかの訓練を通じて知識を身に着けておく必要があります。
先述したように、高所での作業により、墜落して死亡者が相次いでしまった事例が多く出てしまったため、特に安全面に関する予防策や対策方法を沢山学んでいきます。
しかし、何か特別に難しいものを覚えるようなことはないので、誰にでも学べる敷居の低い資格とも言えます。
この資格は、経験者のみ受験できるわけではなく、初心者でも受験ができるのです。
資格を取得すると、どのような作業ができるようになるのか。
「ロープ高所作業特別教育」をはじめとした有資格者は、どのような仕事があるのでしょうか。
なじみがある作業は、街角などでも見かけるような作業となる「ロープワーク」ですが、これは屋上から垂らしたロープを使って、人が中々掃除できない建物の場所を特定して掃除をすることができます。
上からゆっくりとロープを器用に使って降りながら、専用の機械を使って窓掃除をしている作業員を見たことがある人は多いでしょう。また、建物の構造上、かなり立ち入ることが難しい場所にはゴンドラを使って、場所まで行って掃除を行うことができます。
どちらも安全面には留意して行う必要があり、下手をすれば命を落としてしまう可能性もあるので、有資格者がきちんとした正しい手順で作業に取り組む必要があります。
まとめ
高所にある窓を掃除する際には、安全面を配慮した上記の資格を持っていることが条件になっていますが、ご紹介してきたように、素人にはかなり難しい場所の掃除をするための資格になっています。
自分でオフィスなどの窓を掃除しようとすると、窓の内側は拭くことができても、外側になると手が届かなくて拭ききれない部分があり、汚れが目立ちにくいので、掃除自体を長期間放ってしまうことで、外側は汚れが溜まっていることが多いです。
窓の外側は、雨水や砂や泥などで絶えず表面を汚してしまうものにより、汚くなっていくものなので、あらかじめ業者に依頼して、定期的にメンテナンスをしておくのが無難です。
窓ガラスを綺麗に保っておくことは、無駄なコストを削減することにも繋がります。